禁煙外来

「タバコをやめたい・・・」

そう思ってもなかなかやめられずに苦しんでいる方も多いと思います。

タバコは身体に悪い、ということはほとんどの方がご存じかと思いますが、同時に強い依存性を持ちます。その依存性は、麻薬や覚せい剤と同等の強さということが分かっています。禁煙を行ったとしても強い離脱症状を引き起こしてしまい、なかなか禁煙することができません。

禁煙外来では、禁煙補助薬によって離脱症状を抑えることができます。禁煙開始時の一番しんどい時期をサポートすることで、より禁煙の成功率を上げることができます。

禁煙に興味を持っている、禁煙をしたい、そんな方がこの禁煙外来のページに来られたのだと思います。私たち医療機関はそんなあなたを尊重し、精いっぱい協力いたします。その素晴らしい思いを私たちと一緒に行動に移してみませんか。

保険適用条件

禁煙治療は保険を使って費用を抑えることができます。保険適用条件は以下の通りです。

直ちに禁煙を始めたいと考えていること
ニコチン依存症スクリーニングテスト（TDS）で５点以上であること
ブリンクマン指数（１日喫煙本数×喫煙年数）が２００以上であること（35歳未満の方はこの要件は不要です）
禁煙治療に対して同意していること

ニコチン依存症スクリーニングテスト（TDS）

ニコチン依存症は以下のテストによって判断し、合計点数が5点以上であると保険適用条件に当てはまります。

治療の流れ

禁煙外来は初診の日を含めて計5回、12週間のプログラムで行います。

各診療時に以下の治療を行います。

１．呼気一酸化炭素濃度の測定
タバコには約２００種類以上の有害物質が含まれています。その中でも代表的な一酸化炭素を用いて、あなたが体内にどれくらい有害物質を取り込んでいるか調べます。プログラムの回が進むごとに数値は減っていくので、禁煙の成果を数字で実感することができます。ただし、加熱式たばこの場合、数値が高く出ないことがあります。

２．診察・禁煙実行、継続に向けてのアドバイス
初診時に問診票に記入いただき、喫煙状況や既往歴など確認して禁煙治療が開始できるか確認をします。2回目以降から禁煙状況を確認し、継続に向けてどのようにすれば良いかお話させていただきます。

３．禁煙補助薬の処方
タバコはニコチンなどの強烈な依存性物質を含み、吸うことをやめてしまうと離脱症状を引き起こします。禁煙補助薬を使用することで離脱症状を和らげることができ、禁煙の成功率をあげることができます。プログラムが進むごとに禁煙補助薬の使用をだんだん減らしていき、完全に無くなることで禁煙成功となります。

禁煙補助薬

当院ではニコチンパッチを処方しております。ニコチンを皮膚から吸収させる貼り薬です。毎日1枚皮膚に貼り、離脱症状を抑えることができます。プログラムが進むごとに、だんだんサイズを小さくしていきます。